連載:失敗日記3:タルト編

2016-12-15

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連載っぽい、失敗日記の続編です。
今回はタルト編です。
大したことは書いてませんが、一応続ける予定です~!

失敗日記3:タルト編

誕生日、それはいつまでも色あせない素敵な記念日である。
と管理人は思っている。
誕生日は老若男女いずれにも平等に訪れ、それぞれの足跡を残していく・・・

《閑話休題》

そろそろレパートリーが増えてきた管理人。
近頃スポンジケーキがうまくいくので、有頂天になっていた。
(そう、いつの時も失敗は絶好調と思われた後に来るものなのだ・・・)

そこで今度はタルトに挑戦しようと意気込んでいた。
「大丈夫!うまくいくさ!アンジェリカ、君がいれば」
昨日は『マルガリータ』と呼んでいたオーブンを抱きしめ、調理を開始した。

バターと砂糖を練り、卵を加え、薄力粉を加えてひとまとめにし、冷蔵庫へ。
1時間以上が経過し、生地を取り出したその時、私の脳裏にある予感が頭をもたげた。
「あれ?何だか冷めていないみたい。でも2時間はたってるし、ま、大丈夫だよね♪」

こういうときに、私の楽天家ぶりは思いがけない失敗を呼び込む。
単にこりないだけかもしれないが…
雑念を振り払い、めん台に生地をのせ、薄く延ばしていく。

パイ皿に敷き詰め、ここまでは順調のはずだった…。
「よ~し、それじゃ焼くぞ~」
気合を入れ、レシピ通りの温度に温めたオーブンに生地を投入。
空焼きのため20分くらい焼いた。
オーブンを開いて生地を見たとき、疑問が浮かんだ。

「う~ん。どうもレシピに載ってる写真と焼き色が違うなぁ。もうちょっと焼くか?」
もう一度同じ温度で20分さらに焼いた。
今度はオーブンの中をのぞきながら、待つ。
「もう、さすがに良いでしょ?」
だが、まだ半焼けに見えるそれを見て私は苛立った

「はぁあ?何でいつまでも茶色にならんのじゃきぃ。
レシピの倍の時間焼いたじゃろが!何ですか!このレシピ本!
安いからって馬鹿にすんでねえぇ!」
ついには自分の失敗を棚に上げ、責任転嫁の上、本に八つ当たりする始末。

返事が返ってくるはずもないレシピ本に悪口雑言を浴びせ、虚しい時間が過ぎていった・・・
「いいやもう…もう全てがどうでもいい。ジョセフィーヌ、私は君の友達にはなれない。」
私の心の仮面が割れたような気がした・・・

「いいかね。大切なのは失敗は始まりでしかないということだ。
なぜ失敗したのか原因をつきとめる必要がある。
いくぞワトソン君!」
⇒※ワトソン君は自機の愛称です。

それからの私は、タルトと名の付くものは何でも本・HPに限らず探しまくった。
そしてついに見つけたのだ、パンドラの箱の鍵を・・・

『教えて○○先生!』と銘打ったそのページに、私の捜し求めていた答えはあった。
「電気オーブンはガスオーブンより温度が低いので、タルトやパイ生地を焼くときは、5℃~20℃温度を上げてやきましょう。

自分の持っているオーブンの特性を知ることが大事です。」
概要はこんな感じであった。

そう、今回の失敗の原因はやはり私にあったのだ。
私は今まで苦楽を共にしてきた電気オーブンの特性を理解していなかった。
そうだ。
私は電気オーブンにつけた本当の名前でさえ、忘れてしまっていたのだ。

それこそが、今回の失敗の最大の理由だったのかもしれない・・・
涙をふきながら、タルト生地についてさらに詳しく調べ上げた結果、生地を休ませるときにも丸くするのではなく平たくした方が良いということもわかった。

今度こそ名誉挽回のチャンスである。
生地を平たくして休ませ、オーブンの温度を20℃上げ、さらに焼き時間も5分ほど長くした。
「今度こそ!!」天に祈るような気持ちで焼き上がりを待ち続けた。
そして、「チーン」という音。
長い時間が経過したように感じた。

ゆっくりとオーブンを開くと、きれいな茶色に焼けた生地が私を待っていた。
その場でスキップをしながら、デコレーションを済ませた。
今度は成功である。

「ごめんね、セバスチャン。もう君の名前を忘れたりしないよ…」
オーブンの名前はこのとき決まった。

某アニメに出てくる名執事の名前を頂戴したのである。
私のパートナーにふさわしい名前だ・・・
思えば今回のことは私にいくつもの教訓を残してくれていた。
そしてこれからもきっと私は走り続けるのだろう…。
最高のパートナー、セバスチャンと共に。

……to be continued……

と、こんな感じで終了です。
次回はメレンゲ編。
お楽しみ??に。