連載:失敗日記10:HB編

2016-12-15

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今回の失敗日記は、ホームベーカリー編です。
お暇つぶしにどうぞ。

失敗日記10:ホームベーカリー編

これは新しいHBに慣れて来た頃の、
一番失敗の多い時期の話である。

我が家には昔からHBがあるのだが
今回は我が家の新メンバーのHBについて語ろう。

わかりやすいレシピ本が付いてきていたので
毎日失敗なく、パンを焼けていた。
ところが、ある時、とんでもない失敗を犯してしまったのだ。

前日の夜から良い香りがしていたらしく
父などは、明日も焼きたてパンが食べられるのかーと
楽しみにしていてくれた矢先のことである。

次の朝に、HBの音が鳴ったので取り出してみたら…
だまになった小麦粉が、無残にも残ったままだった。

え?何が悪かったの?
自問自答するが、失敗の箇所が見つからない。

もしかしたら、取り付け方が悪かった?
それとも、分量を間違えた?
思いつく限りの原因を探ってみたが
思い当たることはない。

もう一度と思い、今度は失敗のないように計量を済ませ…
だが、40分経っても、生地はボロボロのまま。
仕方ないとばかりに、一旦スイッチを切り
手で軽くこねてから、最初からやり直した。
今度は何とか上手く焼けた。

故障か?と疑ったが、どうも何が悪いのかわからない。
待て待て。冷静に考えるのだ。
そこで、棒に糸を巻きつけながら、原因を考えてみる。
もちろん、糸を巻きつけた所で、わかるはずがない。
それは、失くし物をした時の対処方法だ!

無い頭をフル回転し、原因を考えてみる。
そもそも、何時から調子が悪かったのだっけ?
そこで、回答を思いつく。

そうだ!調子が悪くなったのは、粉を変えてからだ!
元々漬物の重石に使っていたという強力粉。
大量に余っていたからと言って、使ったあの強力粉。

それまでは、上手く焼けていたのだから
それしか原因はあり得ない。

ということで、試しに強力粉を変えてみた。
当たりだった…。
今度はしっかりと生地が練られている。

わかってみたら、なんと言うことはない。
強力粉が古かったのだ。

そもそもが、漬物石代わりに、
強力粉の袋を使うという発想が間違っていたのだ。

焼けた瞬間、思わず、ワーオ!と声を出してみる。
もちろん、スカートも風もなしだ。

この時、新しいHBの名前も決まった。
マリリンだ。
そうあのマリリン・モンローの名前からいただいた。
名前の由来は、ワーオと声が出たからという安直なものだが
子犬のような名前が、自分でも気に入ってしまったのだ。

名前をつけると、自然と愛着がわく。
マリリンとのパン作り。
失敗もあるだろうが、往年の彼女のようにHBも活躍してくれることだろう。

この時以降、私は強力粉を漬物石代わりにすることを止めた。
強力粉は、絶対に漬物石にはならない。
それがわかっただけでも、今回の収穫はあったと言えるだろう。

当たり前すぎる回答を得るのに、三日もかかった。
何時でも、原因は突拍子も無い所から湧き出る。

さぁ、マリリン。
今日も美味しいパンを焼こう。

To be continued…

 

ちなみに、我が家のHBは、シロカ製です。